※この記事はいくつかあったブログを整理していく中で、こちらに集約させました。初出は2014年ですが、2017年に内容を大幅に書き換えました。
たった1冊の本との出会いで、易の面白さを知りました
最初は全く興味がなかったことに、こんなに夢中になれるなんて、自分自身でも驚いています。
「易」ってね、地味なイメージしかなかったんです。
おじいさんが難しい顔をしながらやっている感じ。漢字もいっぱい出てくるし。
街を歩けば、路上に易者さんみたいな占い師の人が机を出していて。それもまた地味な感じ。「自分自身のこと占って幸せになったら?」なんて思ったりしてました。
アニメ「おじゃる丸」に出てくる「冷徹斎」さんをチョー地味にしたイメージでした。
★「冷徹斎」さんはこんな人↓(NHKサイトから引用)
あと、易の要素は韓国の国旗にも出てきていて、なんか難しそうだなと。べつに韓国が嫌いというわけではないんですけど。
今では、天と地、火と水を表す記号(卦)だとわかりますが、前は、なんか、わけのわからない魔術みたいな感じがして恐かったんですよね。
そんな先入観を打ち破られたのが、本屋さんで偶然手に取った1冊の本でした。
「易を読むために」 黒岩重人 著、藤原書店
驚きの「易」の世界
黒岩先生の「易を読むために」という本は、はじめて易に接する人に向けた解説書です。
まったく知識がなかった私には、驚きに満ちあふれていました。
「易経」は、「書経」「詩経」「礼記」「春秋」と並んで、「五経」と呼ばれる中国の古典です。
中国の古代から民族や王朝、政権が目まぐるしく交替してきた中でも、抹殺されずに残ってきた奇跡の書物。
もともと「易」は占いからスタートしていますが、それだけではない。哲学の書としても読める柔軟さがあります。
そして、ゼロと1を使って、この世界の事象を表現している。これって、デジタルの考え方ですよね。
この世界の事象を64のパターン(卦)で表現して、どのように対処していけばいいのか指針を示してくれる書物。
そこに書かれていることは、抽象的で、色々な解釈ができたり、イメージを膨らませることができます。具体的に書かれている部分でも、意味がわからないことがいっぱいあります。
私が未熟だから理解できないところもあると思いますが、得体の知れないところがまた奥深い感じがして面白いです。
これをきっかけに易の専門書も買いましたが、手にしたときに、「これは一生楽しめる!」「 一生飽きない。ラッキー!」と感じました。
易の世界と出会ってから4年たった今でも、全く飽きることがありません。こんなに飽きっぽい自分が、自分自身に驚いています。
「今の状態は易でいうと●●の卦だな」とか、「いま欠けている要素は●●の卦のイメージに近い」とか考えて、いろいろ楽しんでいます。
もしよければ、あなたも、一生楽しめる易の世界を覗いてみてくださいね。